『風の鈍兵』~極楽島海賊物語~
かつて瀬戸内海に、人間が人間らしく生きることだけを求めた島があった
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◆ものがたり・・・
時は戦国。極楽島の海賊たちは、潮の渦巻く瀬戸内海の水先案内人として、ささやかだが自由な暮らしを送っていた。しかし、天下統一を目指す秀吉は、この極楽島を瀬戸内海の要塞にしようと、明け渡しを命じてくる。全てを島民の合議(話し合い)によって決めてきた極楽島は、秀吉の配下になる事を拒み、戦う覚悟を決めた。秀吉方は刺客の伝二郎を送りこむが、彼は島の住人の海のように自由で広い心に次第に惹かれ始め、極楽島を救いたいと願うようになる。しかし、秀吉方では明け渡しの進まない極楽島を、この世から無くしてしまおうという計画が進んでいた・・・・・。
作・演出 小田 健也
音楽 宇野 誠一郎
装置 岡島 茂夫
照明 佐久間 巨照
衣裳 井上 サチ子
音響 黒沢 茂
振付 西田 尭
舞台監督 タケル 大和
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◆人間らしく生きること
個人の権利が侵されず、自治的な共同社会はこの世に存在し得ないものだろうか。何度かこれに似た試みは行なわれてきたが、時代の強権の前には、あまりに理想的で力弱いものであった。人間とはどういうことなのか。正義とは何を指すのか。ますます分かりにくい時代になってきた。そして、「人間らしく」存在することが、地球的規模で危うくなっている。そんな時代に、私たちは今一度、人間が互いに侵したり侵されたりすることの無い社会や人間関係を問いなおすことが必要ではないだろうか。 (作・演出 小田健也)
自分の意に添わない事に腹を立て、人の命を粗末にする悲しい出来事が増えています。「風の鈍兵」では、自分の考え方と生き方、そして自分以外の一人ひとりの考え方と生き方を、大切に認め合うこと、そんな世の中をもう一度考え直そうと、問いかけています。
■主な対象 :小学校低学年~
■出演者 :8名(スタッフ4名 ※会場条件により人数が変わります。)
■上演時間 :120分(途中休憩あり)
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